中国国家一級俳優、舞踊芸術家の黄実氏が「天合山和合文化フォーラム」で講演
「和と和合文化」について語り、参加者から熱い支持を受ける
中国国家一級俳優、舞踊家、総合エンターテインメントプロデューサーの黄実氏がこのほど中国・浙江省で開かれた「2017天合山和合文化フォーラム」に出席、「和と和合文化」というテーマでスピーチを行った。
黄氏は「近隣の日本では大和民族という呼称を使い、和を基本として平和を維持している。和文化を通して世界の平和を実現することが大切。今回、一流の学者と共にスピーチすることができて大変光栄」と語り、和合文化について持論を展開した。
特に黄氏は帰国後、記者の取材に対して「北宋時代著名詩人、詞人、書道家黄庭堅(黄山谷)第32代目子孫として和合文化について中国専門家協会主席の一人として見解を述べることができたことは意義深かった」と述べた。
天台山は、中国浙江省東部の天台県の北方2キロメートルにある霊山である。最高峰は華頂峰で標高1138メートル。桐柏峰・仏隴峰・赤城峰・瀑布峰などの峰々が存在、中国三大霊山の一つといわれている。仏教との関係では、天台智顗(538年~597年)が太建7年(575年)からこの天台山に登って天台教学を確立した。
呉の赤烏中(238年~251年)に仏教寺院が建立されたという伝承がある。また、支遁や曇光、竺曇猷らの僧が、この山中に住んだ。また、後漢のころから道教の聖地ともされていた。
竺曇猷は天台県の隣の三門県でも活躍し、国清寺の下院として密教の道場多宝講寺なども建立してある。法華経を根本経典とした中国天台宗の開祖智顗ゆかりの地として、古くから仏教信仰を集めている。仏隴峰の南山麓に天台大師(智顗)の国清寺がある。
天台山の名は日本では日本天台宗山門派の総本山の比叡山(滋賀県大津市)の別名として使われることもある。
このフォーラムには田中角栄平和記念財団理事長の田中京氏も同行した。フォーラム終了後に二人は国清寺を訪ね、周恩来総理が天台山改修に尽力したことを振り返り、田中氏は「父の田中角栄はこの地を訪れることはできなかったが、今回、私が訪問したことで父の夢を実現することができた」と述べた。
なお、今回、黄氏のフォーラムへの出席は、天台県政協主席の陳政明氏の要請を受けて実現したものである。